スティーブン・スピルバーグ(原案・製作総指揮)×リチャード・ドナー(監督)×クリス・コロンバス(脚本)が手掛けたキッズ・アドベンチャーの傑作が、過去最高クオリティで4K ULTRA HD化!
吹替えファンが待ちに待っていた、TBSで1988年放送の「ノーカットTV放送版日本語吹替音声」を初収録した『グーニーズ 製作35周年記念 日本語吹替音声追加収録版 <4K ULTRA HD & HDデジタル・リマスター ブルーレイセット>』が、2020年10月9日についに発売される。今回は、同作で落ちこぼれ少年団“グーニーズ”の悪ぶったメンバー、マウス(コリー・フェルドマン)を演じた野沢雅子さんのインタビューをお届け!

野沢雅子インタビュー

──1988年に初放送されたノーカット版の吹替えが、今回初めてソフトに収録されます。公開からもう35年も経つ作品になりますが、収録当時で印象に残っていることをお教えください。

私が演じたマウスは、みんなと離れるわけじゃないですけど、自分で少し先を行く少年じゃないですか。色んな狭いところを潜りながら。“あの感じ”をすごく覚えているんですね。収録の時は役になりきっちゃうので、うわっ! こんなに細いところ通り抜けられる!?……って(真剣に)思っていましたね。大人は、子供はワガママで自分勝手に行動すると考えちゃうんですけど、いたずらっ子がいても、ガキ大将がいても、この子供たちはちゃんとまとまっていて意地悪がない。子供だって、心の奥に持っているものは大人と同じなんだなと感心しましたね。

──今観直すと、野沢さんほか、藤田淑子さん、坂本千夏さん、菅谷政子さん、古谷徹さん、富沢美智恵さん、岡本麻弥さんのアンサンブルが改めて素晴らしいと感じます。声で完全に子供たちそれぞれの個性を感じられます。苦労された点や、逆に面白かった・やりがいがあった点をお教えください。

セリフが重なっていたり、今だとひとりずつ分けて録るようなシーンも多いですが、この映画ではそのまま続けさせていただくことが多くて、みんなで一緒に収録できたことがものすごく嬉しかったですね。掛け合いの相手がいるのといないのとでは、セリフの出し方や受け方が微妙に違ってくることがありますから。別録りがなかったのが、自分としてはよかったですね。

──公開当時、世界中の子供たちがワクワクした大ヒット作品であり、テレビ放送後の反響も大きかったと思います。その様子は、野沢さんは感じていらっしゃったでしょうか?

担当されたディレクターさんとお会いしたのが、放送から少し経ってからでしたので、「すごかったですよ」という評判は後から落ち着いて聞く感じでしたね。でも、収録したときから私の中では、絶対もうこれはいける!と思っていましたから(笑)。あの監督さん(リチャード・ドナー)が子供たちそれぞれを上手く活かしているというのが、一緒に収録したメンバーみんなの印象でした。全員で「これはいける!」という手応えがありましたね。

──仲の良い共演者とのエピソードがあれば、聞かせていただけますか。

皆さん大好きなのですが、誰か特定の方と個人的に仲良くするというのは、役者としては、あまり良くないかなと思うところもあるので、全員と仲良く、皆さん同じようにお付き合いしています。

──意外なのですが、藤田淑子さんとはアニメも含めて共演された作品は少ないんですね。本作は貴重な1本です。

そうなんです。でも、若い頃に学校放送か何かの録音で一緒だった時期があるんですね。私はトコ(藤田淑子さんの愛称)が大好きだったんですけど、彼女も「お姉ちゃま」と私のことを慕ってくれて。お仕事優先で学校を早退して、彼女はセーラー服姿でスタジオに来ていたんですね。私の中では、藤田淑子さんはセーラー服姿でいるのがすごく印象に残っています。

──少年役を多く演じられていますが、こだわりや工夫をお聞かせください。また、アニメの場合と今回のような吹替えの場合での違いについてもお教えください。

私の考え方ですけど、アニメの場合はゼロからキャラクターを全部自分で作るわけじゃないですか。対して吹替えの場合は、外国の方、つまり人間が演じていますよね。監督さんが認めてOKを出した芝居に忠実に、なるべく100%近くになるように合わせる。その違いですよね。「少年」になることについては、自分は少年なんだと思ったら、出てくるセリフはもうそうなっていると思ってるんです。それだけですね。

──最近は「若者の洋画離れ」という傾向もあり、過去の名作に触れる機会が減ってきています。野沢さんが吹替えに参加された作品で、おススメ作をお教えください。

おススメといっても、その人それぞれの好みですからね。それに、自分がこれはと思って選んだ作品が、ちょっと失敗したなあ……ということがあってもいいと思うんです。そういう経験があると、すごく良い作品に出会ったときに今回は得した!と思えるじゃないですか。興味があったら何でも観るのがいいと思います。何か一ヵ所でもいいところがあれば、あの役者カッコよかったなあとでも思えたら、それだけでその映画は成功ですよね。

──『グーニーズ』が長く愛される理由は何だと思われますか? また『グーニーズ』のテレビ版ノーカット吹替収録を待ち望んでいた方に、メッセージをお願いします。

今はお子さんが少ないですから、この映画の子供たちみたいに集まるってこと少ないと思うんです。いじめや仲間はずれもなくて、お兄ちゃんたちの世代もみんなで力を合わせて一緒に冒険をする。普段は乱暴者も仲間が困っていたら助ける姿を見ていると、観ている側の考え方も変わりますよね。子供向け、ファミリー映画のそういうところが大好きですし、皆さんにも愛されている理由なんじゃないでしょうか。

吹替版を楽しみにされている方がいてくださるのは、本当にありがたいと思います。同じ映画でも、年齢によって見方が変わってくると思うので、できればぜひ手元に置いておいていただきたいですね。10年20年経って観れば思い出すこともあるでしょうし、結婚して親になったとき、30代、40代の方は歳を重ねて60代となったときに、また時を経て折々で観ていただけるととても嬉しいです。

(構成・聞き手:村上健一)


野沢雅子プロフィール
10月25日東京都出身。3歳で子役として映画デビューし、10代の頃より劇団に所属。吹替黎明期より活躍し続ける大ベテラン。TVアニメ「銀河鉄道999」の星野鉄郎役、「ドラゴンボール」シリーズの孫悟空役などで知られる。洋画吹替では、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』、『ラスト・アクション・ヒーロー』(フジテレビ版)、『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズ等に参加。2013年の声優アワードでは功労賞を受賞した。
 

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