review_yoshida_topbanner

『2019年ふきカエ大予想!』

さて、2019年のコラム始めでございます。遅ればせながら本年も拙稿におつき合いの程、宜しくお願い申し上げます。今回は今年最初の更新ということで、2019年に公開される映画の中から吹替え版が話題になりそうな作品をピックアップしてご紹介しましょう。どの作品も吹替え版の情報は解禁前なので、以下はあくまでも私の勝手な憶測であり推測であり白日夢であることをご承知おきください。当たるも八卦、当たらぬも八卦、いざ。

吉田Pのオススメふきカエル

『キャプテン・マーベル』
監督:アンナ・ボーデン ライアン・フレック
出演:ブリー・ラーソン サミュエル・L・ジャクソン
3月15日公開
→ 公式サイト

1995年、ロサンゼルスのビデオショップに空からひとりの女性が落ちてくる。彼女は驚異的な力を持っていたが、身に覚えのない記憶のフラッシュバックに悩まされていた。やがて、その記憶に隠された秘密を狙って正体不明の敵が姿を現す。そんな彼女に手を差し伸べたのは、後にアベンジャーズ結成の立役者となるニック・フューリーだった…

10年に渡って続いてきたマーベル・ヒーローたちの活躍は、4月公開の『アベンジャーズ/エンドゲーム』をもってひと区切り。超人伝説は次なるフェイズへと展開していきます。その直前に公開されるこの『キャプテン・マーベル』は90年代まで時代を遡り、アベンジャーズと秘密組織シールドの誕生秘話を描く物語。とは言えただの昔話に終わるはずもなく、前作『インフィニティ・ウォー』の衝撃のラストでニック・フューリーのポケベルに残された紋章の謎が本作で明かされ、『エンドゲーム』への橋渡しとなるのです。

今回新たに登場するのはマーベル映画の主役としては初の女性ヒーローとなるキャプテン・マーベル、となれば当然吹替え声優が誰になるか気になるところ。‟戦う女性ヒーロー”とくれば真っ先に名前が挙がるのは甲斐田裕子さんですが、ちょっと待って彼女ワンダー・ウーマンじゃないの!さすがにライバルであるDCコミックスとメインキャラを掛け持ち…というわけにはいきませんわな。となると…キャラクター的にもキャリア的にも坂本真綾さんあたり「あるある」じゃないかと思うんですが、果たして。3月公開ですから結果はもうすぐわかるでしょう。

 

吉田P

『ザ・フォーリナー(原題)』
監督:マーティン・キャンベル
出演:ジャッキー・チェン ピアース・ブロスナン
GW公開予定

ロンドンでチャイニーズレストランを経営するミン・クァンは爆弾テロにより、愛する娘を目の前で失ってしまう。北アイルランド解放を謳うIRAの犯行だったが、かつてIRA活動家で現在は北アイルランド副首相のヘネシーはクァンの訴えに耳を貸さない。ベトナム戦争時代、特殊部隊の工作員だったクァンはヘネシーの追跡を開始。IRA急進派も加えた三つ巴の戦いが始まっていく…

ジャッキー・チェンと言えば石丸博也さん。海外俳優と吹替え声優の組み合わせとしては、おそらく史上最強でしょう。このコンビは1981年放送の『ドランクモンキー 酔拳』からなので、もうかれこれ40年。64歳にしていまだ現役のアクション・スターであるジャッキー、以前に石丸さんが「何年か前に彼がアクションからの引退宣言をしたときは‟ああこれで俺もやっと楽ができる“と思ったんだけど、話が違うじゃねーかw」とボヤいてたの、まあ気持ちはわかりますw

そのジャッキーがいつもの陽気なキャラを封印、復讐に燃える元特殊部隊工作員を虚ろな目で演じる本作。対するは元ジェームズ・ボンドことピアース・ブロスナンです。ブロスナンの吹替えと言えば定番は田中秀幸さん。余談ですが以前に当ふきカエル大作戦のプロジェクトで『長く熱い週末』の吹替えを作ったときの話。殺し屋のチョイ役で出てくる無名時代のブロスナンを「絶対に田中秀幸さんでアテたい!」とプロデューサーのF氏が拘り、でもさすがに台詞一言じゃあ申し訳ないので別の役も兼ねていただいた、というそれぐらいの定番です。今回の『ザ・フォーリナー』、吹替え版での公開があるかは微妙なところですが、もし作られるならぜひとも石丸ジャッキーと田中ブロスナンの対決を拝聴したいと切に願います。石丸さん、ボヤキながらでいいですからぜひお願いしますw

 

吉田P

『運び屋』
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド ブラッドリー・クーパー
3月8日公開
→ 公式サイト

家族をないがしろに仕事一筋で生きてきたアール・ストーン。いまは金もなく、孤独な90歳の老人になっていた。商売に失敗して自宅も差し押さえられ途方に暮れていたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられたアールは、簡単な仕事だと思い引き受ける。だがその仕事は、メキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だった…

御歳88歳(米寿!)クリント・イーストウッドの、俳優としては『人生の特等席(監督はロバート・ロレンツ)』から7年ぶり、監督兼主演としては『グラン・トリノ』から10年ぶりとなる新作。その間も監督としては毎年のように新作を撮っていて、現役の映画作家としては間違いなく最長老クラスでしょう。今回の主人公は人生も終盤に差し掛かった孤独な老人で、数々の孤高のヒーローを演じてきたイーストウッドが演じるにはまさにふさわしい役柄。となれば、ぜひ吹替えでも見たくなるのですが…

クリント・イーストウッド、1930年生まれ。山田康雄、1932年生まれ。イーストウッド全盛期の殆どの作品を吹替えてきた山田さんが亡くなってもう四半世紀ですが、もしご存命で今のイーストウッドを演じられたとしたら…とつい考えてしまいます。山田さん亡き後、老境のイーストウッドを吹替えた滝田裕介さん(『グラン・トリノ』)、納谷六朗さん(『人生の特等席』)も鬼籍に入られた今、適役なのはどなたになるでしょうか…と考えつつ日本版の予告編を見ていると、最後に一言渋いナレーションが。まさかと思って聞き直すと、やはり最近多くのイーストウッド作品で山田さんの代役を務められている多田野曜平さんでした。作品内容や公開規模から考えると吹替え版での劇場公開は望み薄な本作ですが、ソフト発売時に作られるであろう吹替え版ではもしかすると…

以上、今年公開される映画の中から吹替え版が気になる作品をご紹介しました。このほかにも、あのティム・バートン監督が名作ディズニー・アニメの実写化に挑む『ダンボ』、モスラとラドンに加えキングギドラまでもが参戦するハリウッド版ゴジラの第二弾『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』、前作の衝撃のラストからついにヒーローたち最後の戦いが幕を開ける『アベンジャーズ/エンドゲーム』など、吹替え版公開が確実に期待できる作品が目白押しです。詳細が分かり次第にご紹介していきますので、本年も吹替え版と当コラムを何卒よろしくお願いいたします。